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はじまり



物心ついた頃から
おとぎ話とか天使とか、そんな不思議なことが大好きで、不思議とされていることが本当だったらどんなに素敵だろう!? と思っていた。
心の中にはいつも、サンタクロースやガンダルフのような叡智に満ちた深い眼差しの神様が居て、そのお膝に甘えられたらどんなに素敵だろう! と思っていた。
かといって、何かを目撃したわけでは無かったから、ただただ、自分の心の中の空想領域だけが広がっていく子供だった。

そんな私が、生まれて初めて不思議な体験をしたのは、25の時。
ちょっとした手術で、麻酔を打たれた時だった。

「私が10数える内に眠りますよ〜。」
と看護婦さんが言い
「1、2…」
と数え始めると、首の後ろから、何かとてつもない力が「私」を引きずり出そうとして来たものだから、ビビりの私は大パニック!◝(๑⁺д⁺๑)◞
瞬時に恐怖を覚えて、思わず歯を食いしばり、両手で台に掴まろうとしたが、無意味だった。
「3」を聞かぬうちに、頭と首の付け根の辺りから「スポン!」と、まるでワイン瓶から抜かれたコルク栓のように引きずり出され、
次の瞬間、ものすごいスピードで飛んでいる自分を発見した。
気がつくと、「私」は病院の廊下を猛スピードで飛んでいるのだった。
廊下を歩いている人の姿や声がどんどん後ろへ流れていき、廊下の角を直角に曲がって(笑)飛び続けた。

ふと、私の両脇に色とりどりのパステルカラーの光の玉が、幾つも幾つも、同じようなスピードで飛んでいるのを発見した。
そしてなんと! 光の玉が私に話しかけてきたのだったヽ(゚Д゚;)ノ!!
皆口々に、「おかえり!」「おかえり!」と嬉しそうに楽しそうに話しかけてきたのだ。
「おかえり? なんのこと?」と思いながら、少しずつ記憶が戻ってゆく感覚を覚えた。
すると、目の前に、ただただ白い光に包まれた眩しい空間に出て、スピードが緩まった。
そして次の瞬間、全てを思い出したのだった。

「あれー!? なんだ〜そっか忘れてた〜! こっちが本当の私だった〜!
 あっちは仮の世界なんだった♪ やだもう〜そうだったそうだった〜
 みんな元気だった〜? やだ私ったら〜〜(ノ∀≦。)」
と自分のド忘れっぷりに笑いながら、ものすごくホッとした。

のも束の間、
今度は同じような力で、今来た道をものすごいスピードで戻されてゆくのを感じた。
「あっ」
と思う間もなく廊下を戻って、気がついたら何かの音が大きく響き渡っている。
「何?何の音?」
と朦朧としながら、その音が看護婦に呼ばれている自分の名前だと思い出すまでに時間がかかった。
音が名前だと思い出した頃には、私はふたつの世界の断絶を感じ、パニックになった。
「ああどうしよう! この世界は全て仮の姿なんだった! でももう戻れない!」
恐怖で30分程叫んでいたが、やがて脳内処理が始まると、「あれ、夢を見ていただけか…」と思い、落ち着いたのだった。

今思えば、目覚めてから周波数が低くなってしまったので、あちらとこちらに断絶を感じたのだと思うのだが、
当時はスピリチュアルなことをほとんど勉強していなかったせいもあるかもしれない。
「もうなにがなんだか!」
という領域だった。叫んでしまってごめんなさい同室の方… m(;∇;)mゴメンネ
恐怖で叫んでいたけど、他人からしたら「むしろオマエが怖いわ!」って感じだったと思う絶対。笑

そんなこんなで、その後もこの「夢」が気になってしまって、ネットで調べてみた。
すると驚いたことに、同じ体験をした人が沢山居たのだ。
そこから、私は精神世界へと招かれるように足を踏み入れて行った。
そしてほどなくして、私のスピリチュアリズムの原点とも云うべき本に出会ったのだった。
その話はまた次回に


読んでいただいてありがとう⁽⁽◝( •௰• )◜⁾⁾≡₍₍◞( •௰• )◟₎₎

正月休みで一日中眠いあづさでした。

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