前回（パリのコト２）の続きです。
外は観光客でごった返す６区の中心街。
大きな大きなドアを開けて中に入ると外の喧噪が消えます。
ひんやりとして静かな、パリのアパルトマンらしい正面玄関。
大理石の床に、センサーで点くライトが反射します。
さらにドアを抜けてインターホンを押すと
友人が出てくれて更なるドアが開きます。
目の前にはアンティークの小さなエレベーターと
ぐるりと螺旋に囲む石の階段に赤の絨毯。
ひたひたと上がってゆくと、赤ちゃんを抱えた友人が笑顔で迎えてくれました。
こうして私の５日間のパリ生活が始まりました。
一日３食の料理に、買い出し、引越の片付け、子守…
完全に住み込みのお手伝いさんのような日々ですが（笑
友人が気を遣ってくれて、おいしいチーズ屋に連れて行ってくれたり
朝の散歩がてらおいしいクロワッサンを買いに行ったり
買い出しついでに私が好きそうなお店を案内してくれたり
おかげでとても濃い数日間でした。
そこで出会ったのが沢山の親切な人々。
友人と行った下着屋さんで赤ちゃんが授乳タイムになってしまい
友人はとても恐縮しつつ
「マナー違反だとは分かっているので無理でしたら結構なのですが、
どこか授乳が可能な場所があるようでしたらお借りできると助かるのですが」
とお店のお姉さんに訊きました。
（パリはとてもマナーに厳しい大人の街です。キッパリ断られることも多い）
するとお姉さんは驚きつつも、親切にソファのある一番広い試着室を貸してくれました。
戻って来て私に
「とっても小さな子なのね！びっくりしちゃった！」
と言って驚きを隠せないようでした。
友人からも聴いたのですが、フランスではある程度の年齢になるまで
子供は外に連れ出さないようです。
外でおむつ替えや授乳をする専用の場所も無いですね。
「こんな小さな子を連れ出して！」
という目で見られることも多いとか（笑
でもお礼を言う友人にお姉さんは優しい笑顔でした。
さらに、今更だけど初Merciに行った私。
散々店内を見て、Old book cafeに入って、アイスオレンジマテ茶を注文。
するとお姉さんが
「大丈夫？これ冷たいですよ？」
と訊いてきました。
「？？冷たい？σ(・∀・)？」
と訊き返すと
「だって日本の女の子はいつも寒い寒いって言ってるでしょう？」
めっちゃウケました(・∀・)
確かに！！！日本女子冷え性多いよね！笑
でもお姉さんはしごく真面目に心配してくれていたのです。
「ありがとう！でも私は今とても暑いので冷たいのが飲みたいから安心して！」
と言うと、とてもホッとした笑顔を見せてくれました。
すばらしい心遣い！ なんか感動しました。
で、お姉さんが去ってふと斜め前を見ると
カーディガンにタイツにストラップシューズ、ベレー帽まで被った日本人女子が
ひとりでハーブティー飲んでいるではないですか∑(ﾟДﾟ)
パリ30℃ですよ？ ８月まっただ中ですよ？
カフェは全開で中庭の温い空気が入って来ています。
私はマキシドレスにフラットサンダル。
それでも暑いな～暑いな～って思っていたのに笑
うんうん、お姉さん正しい！って思いました。
冷え性の日本人女子はMerciまでどうぞ！
また、ランチで行った素晴らしく素敵なカフェ。
店内のデザインと、前面の壁がそのまま席になっている
かなりオープンな雰囲気に惹かれてふらりと覗くと
店内はフル回転で忙しそう…|ω・`）
沢山のパリジャン達で賑わっています。
あまり旅行者がいなかったのでちょっと気後れしていたら
スタッフの若い女性と目が合いました。
「あの…ランチはいただけますか？」
とおずおず訊くと
「勿論ですとも！マダム！！」
とはじけるような笑顔が返ってきました。
その言葉に込められた「ようこそ」がとても素敵で感動！
オーダーを取ってくれた、スタッフの肌の黒い青年がまた素敵で、スウィートで
お水を頼むと、「その食事ならミント水にされます？」と提案してくれたり。
素敵なボトルに入ってきたmenthe à l'eau。
青リンゴとズッキーニまで入ってました。
肉料理に合わせてくれるなんて素敵(* ´ ∀ ` *)♪
さらにこのカフェで、お手洗いを借りようとして
巨大な、ほぼ壁のような黒い扉の前に立ち尽くす私。
自動では開かない。
これかな？と思われるボタンを押すが、開かない。
ノックするが返事は無い。
σ(・∀・)？？？？
と思っていると、後ろに並んだ女性が
「誰か入っているの？」
「多分…開かないから…」
「これ押すんじゃない？」
と例のボタンを強く押したら…開いた！笑
「やだ～ごめんなさい！笑」
と言うと
「いえいえ、わかりにくいわよね！」
と笑顔で答えてくれました。
はあ～親切だなあ＾＾
そんなパリで出会った素敵な人々でした。
パリのお話はもう一回続きます！
おつきあいありがとうございます♪
今日は休日♪泡風呂いい香り〜♪なあづさでした
