7/8/20

感情



多くの人が
「もう大丈夫」
と言います。

すごく怖い体験をしても
すごく悲しい体験をしても
とても強い怒りを感じることがあっても
ちょっと経つとすぐに

「もう大丈夫だから。」

と言います。


でも、全然大丈夫じゃないんですね、本当は。
心の中では、恐れや不安、悲しみ、怒りはまだ渦巻いている。

「爆発しそうな感情は落ち着いたから」と言う意味で
「もう大丈夫」って言っちゃうんですね。

「大丈夫」は、頼もしい言葉ではありますが。
同時に、感情に蓋をする言葉でもあります。

多くの人が、無意識に使って
すぐに感情に蓋をしています。

感情は蓋をすると
一時は消えたように見えます。
穏やかさの中に埋もれて
遠くへ押しやられ
そのまま雲散霧消したかのように感じます。





スピリチュアルの記事や本などを読むと
「怒りを感じる対象に愛を送る」とか
「怒らせてくれる人には感謝する」など
一旦感じた怒りを宥める思考法を時折見かけます。

もちろん、その場では消えたように見えて
すっきりしたり、穏やかさを取り戻せますが

一度感じた感情を
すぐに他の感情に変えると言うのは
結局は、その場しのぎに過ぎません。

一度感じた感情は、必ず心の奥底に
少しも損なわれることなく残っています。

そもそもこういったワークは
「怒りは悪いものだ」という価値観に根差しています。

そりゃね
怒りは心地いい感情ではありません。
悲しみだって、誰も欲しくありません。

でもすべての感情は、とても自然なものです。
それを感じることが、
人間にとっては当たり前だし、必要なことなんです。

喜・怒・哀・楽

と並べて言いますが
これはこれら全ての感情が
等しく同じ価値があるからです。





こういった「負」の感情を
蓋をしたり、目を背けたり、抑え込んだりすると
逆に余計こじらせます。

その感情の顔の上に
その他の感情 — 例えば哀れみや慈愛 — の仮面をかぶってしまうので
一見すると「大丈夫」なように思えてしまいます。

だけどその仮面の下で、感情は何年も生き残ります。
本当に、何十年だって、生き残るんです。

やがて怒りは恨みに
悲しみは無価値感に姿を変えます。
「大丈夫」という仮面の下で…。

多くの人が気づいていませんが
封じ込められ、姿を変えた感情は、その人を奥底から蝕みます。
そしてその他の、喜びや楽しさすらも麻痺させてしまいます。

感情を爆発させろと言っているのではありません。
ましてや、誰かにぶつけろと言っているのでもありません。
ただ感情を、感じるままに受け入れ、認めてあげてください。

「悲しい、ものすごく悲しい…もう死んでしまいたい」
「怒りで腹わたが煮えくり返りそう!思い知らせてやりたい!」

こう文字で書くと、ゾッとするかもしれません。
人間の感情の中には
蔑みや妬みなど、直視したくない感情もたくさんあります。
でも、それが健全で自然なことなのです。
それも、あなたの心が発する正直な言葉なのです。

私も始めは、自分の感情を書き出した時ゾッとしましたが
それは、負の感情から目を逸らしてきた証拠でもありました。
書き続けていくうちに、感情は
かわいい子供のような存在になっていきました。



どうしても負の感情を受け入れ難いという方には
何故受け入れられないのか、
何故受け入れた方がいいのかが
とてもわかりやすく書かれているので
『神との対話3』の第一章を読んでみてください。
(サンマーク文庫ではP57〜です)

悲しみ、怒り、羨望、不安、愛 について
それは自然な感情だと書かれています。(激しく同意!!)

長いので「怒り」の部分だけ一部抜粋しますね。


怒りは自然な感情だ。
「ノー」と断るための道具(ツール)だ。
必ずしも無礼なものとは限らないし、決して他者を傷つけるものではない。
怒ることを許されて育った子供は、おとなになったときも怒りに対して健全な態度でいられる。
だから、とても早く怒りから抜け出せる。
怒りはよくないものだと教えられて育った子供、
怒りを表してはいけないと育った子供、
それどころか怒りを感じることすらいけないと言われて育った子供は、
成人後、怒りをうまく処理するのに苦労する。
抑圧されつづけた怒りは、憤怒になる。非常に不自然な感情だ。




もし今あなたが
何か満たされない思いがしていたり
何故か毎日が輝きを失っていたり
ずっとモヤモヤとした思いを抱えて生きているなら

こうして蓋をされ
無視され続けてきた感情が
「大丈夫」という顔の下にたくさん隠れています。


今現在や、最近感じた感情を認めていけば
タマネギの皮を剥くように自然と
ずっと昔に仕舞い込んだ感情も
ある日突然、下の層から記憶として出てきます。

「ああ、そんなことがあったな」
で片付けずに

「あの時は辛かったな」
「今思えば、よくがんばったな、私。」
「もっと自分を大切にしてあげればよかったな。」

そうやって、紐解いてよく見つめてみてください。
涙が出てきたり、思い出して腹が立ってきたら
開放の時です。

ノートに書き出したり
感情を解放するワークなどをして
改めて見つめ、浄化していきましょう。

気球の砂袋を、ひとつずつ落とすように
重い波動を解き放っていきましょう。


+

蒸し暑い日が続きますが
体調管理に気をつけて、心地よくお過ごしください。
(夏が来る前に…😦)

皆様に愛を😚❤️



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